《MUMEI》
やっかいなアイツ。
「じゃあ、1時間目は北斗も来たことだし、みんなで外で遊ぶか!?」

マジで??!!ラッキー!!

『イェーーーーイ』

クラス中、大騒ぎ。

「未果と聖人、適当に決めとけーー。勝手にやってていいぞ。」

委員長をやってる未果は前に出ていろいろと何か言っている。聖人っていうのは大林聖人(オオバヤシ マサト)。未果と部活が同じせいか異常に仲がいい。
まぁ未果は男子と仲がいいんだけど。

「じゃあ、ふやし鬼にけっていしまーす!鬼は北斗くんでいいよね?足速そうだし。あと1人誰か鬼やってくれるひとー?」

なんか知らないうちに、ふやし鬼にきまってるし。まぁ私は未果としゃべってるから、なんでもいいんだけどね♪

すると突然日向野が、

「自分、清良って言うんやろ??」

って、聞いてきた。そうですけど・・・。

「そうだよ。なんで?」

少し笑みを浮かべた日向野は、次の瞬間信じられない一言を放った。

「清良が、俺と鬼やるーで、言ってるで(笑)?」

は?? は、はい!? 言ってないんですけど!!

「あぁ? 本当? じゃあ鬼は清良と日向野くんで決まりね。校庭出たらもうスタートってことで。じゃあ早くみんな教室出てぇー!
 鬼は少したってから教室を出てきてね!」

み、未果!? 私が鬼なんかやりたくないってこと、わかってるよね?
なんでー、、、しかもこの人と!? む、無理です!!!!

未果まで教室出てっちゃったし! 未果にまで、意味ありげなウィンクをされた・・・
もう! ほんと、なんなの!?

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