《MUMEI》
自傷発言
「携帯のことは陽菜のこれからの態度見て判断するよ」

陽菜が僕を見上げた。

「大丈夫、いい子にしてれば何も心配することないから…いい子にできる?」

陽菜は覚悟を決めたように、頷いた。

「いい子だね、じゃあ本当にいい子にできるか僕にちゃんと見せて?」

僕はズボンを下ろして、既に硬くなったモノを、陽菜の目の前に突き出した。
陽菜の手がそっと、僕を握った。

「陽菜、キスして?」

陽菜が怪訝な表情で、僕を見た。

「僕のオチ●チンにキスして」

立ったままじゃ陽菜の表情は見えなかったけど、迷った様子もなく、陽菜の唇は僕の先に、そっと触れた。

「ぁ……、そのまま…ゆっくり舐めて」

ねっとりと絡みつく舌が気持ち良くて、僕は陽菜の頭を掴んだ。

「陽菜…我慢できないよ…早く咥えて…」

陽菜の口に僕を押し当てると、陽菜はゆっくり僕を咥え込んでいった。

「真鍋のと僕の…どっちが美味しい?」







言うんじゃなかった…。







僕の下半身を丁寧に舐める陽菜は、僕に反抗し続けてたときと別人みたいで感動してたのに、自分の言った一言で、こんなに嬉しくて満足してた気持ちが、どんどん黒く染まっていく。

「真鍋のときはもっと丁寧に舐めるの?真鍋のは僕のより気持ち良い?ねぇ、陽菜答えてよ!陽菜っ!!」

上の口でも下の口でも、真鍋のモノを嬉しそうに咥え込む陽菜の姿が浮かんで、気付くと僕は陽菜の頭を掴んだまま、腰を打ち付けていた。


苦しそうに抵抗していた陽菜は、僕から解放されると涎と涙を流しながら、僕を見た。

「して…っ、してない…先輩とは…してないっ!」

「陽菜…嘘はやめて」

「嘘じゃない!」

嘘でもいい…。
嘘もつき続ければ真実になるから…。


そう思ってたのに、僕は陽菜の嘘が許せなかった。

「本当に先輩とは何もしてないの!」

「キスしてたでしょ?」

陽菜の表情が困惑した。

「だけどっ!他はまだしてない!」

その言葉を聞いた瞬間、僕は平手打ちしていた。

「まだってなに?」

声には出てないけど、陽菜の表情は「しまった!」とでも言っているみたいだった。

「これからする予定なんだ?僕に嘘ついて騙して…また裏切ろうと思ってたんだ?」

「違っ…」

「じゃあ真鍋に言って?大切な彼氏がいるって」

陽菜は黙ってしまった。

「言えないの?」

陽菜は何も答えない。





滅茶苦茶にしたい。


もっと陽菜を、傷つけたい…。

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