《MUMEI》

 安全でない。通常ではない。気が途切れたら 本当に抹殺される。
 だから 用意されたはずの この日とは 違う。
 けれど このままの今で 突入をしてしまおう。2353B

 殺されない希みが 残っているのではない。
 しかし 生きたまま 抹殺される人間は それを受け入れない という理由から ではなくとも 叫び声を上げなければならない。
 そんな事で 正当な死へ 変わる訳では なくとも。0914B

 死ねる為にも 最低限の尊厳を 取り戻さなければ 人の死に 届かなくなる。
 人を 他の動物から 特別視しているのではない。人間以外の生き物の方が 侵略はされても 侮辱されて殺される事は 少ないだろう。0007

 彼女は 彼女の死を 守らなければならない。けれど それは 不可能に 限りなく 近づいている。
 助けはないし 正義も存在しない。なんの罪もなく 悪意を 反撃せずに かわすのみで 持ちこたえ続けた 年月の結果 計画された犯罪の餌食として 成立させられる。すべての人の立場をも 先に守った結果 もう彼女自身の命は 既に切りつけられ 元へは戻れない。
 手はもうなくても もうこれ以上 口をふさいでいては ならない。殺されると 分かっていて 生命を奪われる その最後において 全てを 出し尽くさなければ いけない。B

 丸1日 一歩も 一文字も 発せられない。
完全に 息の根を 生命の音を 止められるのなら ともかく 生きたまま 路上に棄てる 方法だと 分かっているのに なぜ なんの抵抗も 湧かないのか。
あまりに 死が 長すぎたからか。道理のなさに 居も 消滅したのか。
本物の死を 推奨されているのか。
 明日 明けるまでに 発せられなければ それが 遺志となるのだろう。
あなたが 眠る間に それは 答えを出す。彼女にも わかりえない 決定を下される 運命。2320B

 回復する事のない 尊厳の為に 費やされた 三つの日ならば そんなもの掻き捨てて 探し当てられるはずもない その土地へ飛び立って 不可能でも そこへ辿り着けたら もっとずっと不可能なことも どんなに悲しい方法であっても 可能に出来たかもしれない。
 そうやって 失っている 一度 一度の 今日が ここに。
たとえ 命を絶たれる場合にも 何の怖れもいらない。2029

 日が沈むまでに 終えてしまわなければ そう 何度も 最初から ずっと 分かっているのに どうしても もう リミットなのに。
 生命の尊厳がかかった とても 恐ろしい作業。
 他人が 人の命も尊厳も 好きに操作する 自由も 権利も 平等もない 真実の 沈められた 閉鎖された世界。
 自身の為に 自身を表明する事すら ままならない 正義の消えた 恐ろしい社会。
 押し殺された 明らかにされるべき 本当の言葉。1539B

 現代で 日本で 人間の生死が ほんの紙数枚で 左右される。
 命の 決定権は 声でも 実体でもなく 文字にのみ。
 存在した価値は あるのか。0005B

 ずっと 気を許せない 現実が 全く 無価値に 感じる。
 ずっと 大事な事を 熟慮できずまま 配慮もなく 吐き出している 文字が 苦しい。
 ずっと もう長く 求められずとも 伝えられるのを 待ってる たくさんの 真実が 永遠に 順番を 待ち続けるまま。
 100% 必要ないと 返される答も それは 真実の上にしか 成立しない。
 なぜ 完全に 自由は 存在しないのだろう。
 どこか 1つの場所だけで いい。選ばない 言葉と 辛辣な 真実が 届く地。ムダになんて ならない時空。
 今日ほど 離れてしまいたくない日は ない。なのに まだ半分 だから。

 残り半分が 終わって なんの 心の準備が ある訳じゃないけど とにかく ただ そこに いるため だけの 割り符 みたいのは 手にできた。B

 ほとんど 同時に なぜ 削られる のではなく 掘りえぐられて いく作用は 起きるのか について わかっても いたし 理論的に 解釈もした。0333

 そうでなくても つなげたい。

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