《MUMEI》
抵抗
先輩の笑顔が、頭を過った。
初めてキスされたときの気持ちを、思い出した。


もう、あんな汚いことしたくない。
私も同年代の女の子たちみたいに、普通の恋愛がしたい。





だから……







パンツを下ろそうとしていた眞季の手が止まって、少しホッとしたのに、眞季は
私の足首を掴んで足を立たせてから、その足を大きく開かせた。


私のその部分を不気味な目で見つめる眞季に、私の心拍数が上がる。

「…ゃ……眞季…やめて…ッ、お願い…」

私の言葉は眞季に届かないのか、聞いてくれないのか…眞季は、

「やっと僕の名前、呼んでくれたね」

そう微笑んでから、大きく開かれた足の間に顔を埋めて、息を吸った。


眞季のそんな姿を見てると、私の下着を使って遊んでた眞季の姿が甦ってきて、私は耐え切れず横を向いた。

「陽菜のココ、エッチな匂いがするよ?おっぱい舐められてビチョビチョにしてたの?あんなに嫌がってたのに…。陽菜も変態なんだね」

そんなわけない。
眞季は私が動揺しそうなことを言って、様子を伺ってるだけ…。
何も反応しなければ、眞季も飽きてくれる…。



そう思っていたのに、パンツの上から舐められた私は、情けない声を上げてしまった。
私の反応を見た眞季が嬉しそうな顔で、パンツの上から硬くなったモノを押し付けてきた。

「ひッ……!」

「気持ちいい……、陽菜のオマ●コ柔らかくてパンツの上からなのに気持ちいいよ…」

私はこの現実から逃れるように、目を硬く瞑って横を向き、眞季の言葉を聞かないようにしたのに、眞季はとんでもないことを言い出した。

「一緒になりたい…陽菜の中に入って、ひとつになりたいよ…」

「…絶対やだ」

そう否定する私の頭を、眞季が撫でた。

「大丈夫だよ…優しく教えてあげるから」

このまま動けない状態で黙ってたら、本当に私の中に入ってきそうで、不安になった私は今できる限りの抵抗を見せた。

「アンタなんかとすんなら死んだ方がマシよ!!」

「わかった…。やっぱり陽菜にはお仕置きが必要だね…陽菜みたいな悪い子には体でわからせないと…」

「大した経験もないくせに…!」

「へぇ…陽菜はそんなに僕以外の男と経験してんだ…じゃあ僕、大して経験ないから頑張らなきゃね…DVDで見たより、 もっとキツいお仕置きしてあげる…いつか陽菜にしてあげようと思って少しだけど道具も揃えてあるんだ」

そう言って眞季は、私の体を簡単に持ち上げ、ベッドの上に私の上半身だけを、うつ伏せの状態で乗せた。


眞季にこんな力があったんだと思うと、余計に焦る。

「こんなことしたら、もう二度と口利かないからねッ!!」

眞季はお兄ちゃんじゃない。
お兄ちゃんじゃないから、大丈夫。
そんな怖いことできない。


私は心の中で、何度も自分に言い聞かせた。

「いいよ、もう二度とそんなこと言えないようにしてあげるから」

眞季がにっこり笑って言った。

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