《MUMEI》
記憶 2
別れが来たのはサトが進学のために東京に行って何ヶ月か過ぎた頃。


遠距離恋愛はとてつもなく寂しくて楽しくなくて窮屈で。


楽しそうに都会で暮らすサトとは反対に、あたしは街で楽しげなカップルを見る度、胸がチクっと痛んだ。

こんなの。
こんな離れて暮らすカップル。

全然付き合ってる感じがしない。


そしてあたしは電話で別れを切り出した。


サトは受け入れ、そしてそれからあの日までは最高の友だちになれた。


世界で一番の本音を言える相手。


別れてから2回ほど一緒に寝た。

もちろん、Hは抜き。

だけど妙にドキドキして抱きしめ合ったりして寝た。

あたしの彼氏の話。
サトの彼女の話。

あたしの浮気癖の話。
サトのだらしない性格の話。

何でも話合えた。

友だち以上の仲良し。

恋人未満の大好きな気持ち。

あの日までそう思っていた。
サトの告白を聞くまでは。

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