《MUMEI》
暖かい場所
なにこの料理――…
豪華すぎ……
「さぁ〜食べよぉ!!」
えっ…?
この豪華をですか?
「あのぉ〜写真撮ってもよろしくて?」
「えっ!?何言ってんの?別に撮らなくていいじゃん」
「……だってぇ こんなに美味しそうなごはんめったに食べれないじゃない!!」
「それって本音!?こんなの毎日だよ」
本音――…
ですよぉー(;`皿´)
「その金持ち発言やめてくれるかなっ!!」
「えっ…!?だって金持ちなんだもん」
ウザイィー(-_-#)
「もーそれはいいから食べよーよ」
「…わかりました、おジョー様」



「食った食った」
「桃子ちゃんすごい食べるねぇ〜」
「だってお腹すいたし……」
いつも1人で食べてたから嬉しくて
あなたがいたから
今日のごはんは美味しかった
「桃子ちゃん?」
「うっうっ――…」
涙が出てしまった
こんなに美味しいのに
嬉し涙かな?
なんでかな――…
ダメ!!
また弱みを握られる!?
どうしたら――…
「どうしたの?」
「……なんちゃって!!」
「えっ…?」
「騙されたねぇ♪う・そ・泣・きですよぉー」
これでよしっ
私、演劇部のエースになれるな
「えー嘘!?うそ泣きだったの!?」
(マジ泣きなのすぐわかるよ…)
よかったぁ
バレてない――…
意外とバカだなこいつ


「なに?もしかして風呂も一緒に入るの?」
「もちろんだよ♪それに一人じゃあ悲しいし」
確かにさ
わたしも寂しいよ
いつも一人だったし
嬉しいしぃ〜
でもわたし……
素直じゃないもん
でも素直に言わなきゃいけないよね
「別に一緒に入ってもいいよ」
「やったぁ♪嬉しい」
「……」
こんなに喜ぶとはびっくりですわぁ
「あっあとね♪一緒に寝てもいい?」
嬉しい……
一人だったわたしに暖かい場所をありがとう
素直にちゃんと伝えます
「もちろん……」
「やっと素直になったね」
「シェリィーのおかげかもね」
そのあと
楽しく一緒に風呂に入り、恋バナをした
シェリィーにはあるイケメンの『清水 優哉』が気になってるらしい
もちろん
わたしは池口くんのことを話した

楽しいお風呂タイムになりました


「あのさ…もう寝てもいい?」
「うるさい!!まだ清水くんのいいところ言ってない」
そんなに好きならコクれよ!!
「ワカリマシタ チャントキイテアゲマス」
「棒読みやめてぇ!!泣きそう」
寝よ
「清水くんね 私が重たい物持ってると清水くんにあって自然に荷物待ってくれるの――…」
ダメだぁー
睡魔に負けるかも
そのときはごめんなさい
許してね


そして
わたしは深い眠りについてしまった

お母さん――…
わたしを見捨てないで
お母さんに会いたいよ…
独り怖いの――…

わたしは今日こんな夢を見た
なんで今になって――…
思い出したくないのに

こんな場所から誰か連れ出して――…

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