《MUMEI》
美しい男女が演劇部!?
「あぁーここは図書室で、こっちが美術室です」
「ありがとう♪桃子ちゃんって呼んでいい?」
「はぁ 良いよ」
なんで
なんであいつがいないのだ
ムカつくゥ〜
「純もなんか言いなさいよぉ」
「……」
無視!?
こいつにマジムカつく
京ちゃんよりもムカつくわぁー
「ごめんなさい、純は人見知りでね」
人見知りなんですかぁ
そうなんですかぁ
知りませんでしたぁ
「そうなの…」
そのあと
わたしは二人の学校案内を一人でした
悲しく一人でね!!


授業が終わり
ある一人の女がわたしのところにやって来た
「桃子ちゃん!!部活は何やってんの?」
あぁー
わたしの繭香さんになつかれたな
その前にこんな美しい女性とクラスメイトとは思えないよ
あっ
今は質問に答えなきゃ
「演劇部だよ」
「じゃあ私も演劇部入るぅー」
えっ…?
「ホントに?」
「ホントにだよ♪嬉しい?」
「ほんとに嬉しい!!」
一緒にいることが嫌だったのに
今は楽しくてしかたない
それにしても…
そんなかわいい笑顔を見せられたら
もう惚れてまうやろ!!
「繭香…じゃあなぁ〜」
清水 純もう帰るんだ
シェリィーのこと聞きたかったな
「待って…」
「なんだよ!!繭香」
「純も演劇部に入りましょーね」
「なんで俺が――…」
「そんなこと言ってもよろしいの?」
ちょっ
顔が怖いですわよ
繭香さん
「…うっ、わかったよ…」
「やったぁ♪」
また明るい顔になってるし
「じゃあ三人で演劇部に行こうぉー」
「……」
その掛け声に無反応な清水 純
わたしも清水 純のように何も言わなかった


「たのもー」
ホントに来たわ
部長には誉められるけど
シェリィーになんて言われるだろうか――…
「あらっ 繭香さんではないですか 何か用事でもありまして?」
シェリィーさん
ごめんなさい
許してくださいませぇ〜〜
「演劇部に繭香と純が入るの♪」
「そうなんですか…では部長にあいさつをしてくださいな」
て言うか
わたしね、部長に一回もあったことなかったんだよね☆
「部長ぉー?」
シェリィーが部長を呼ぶ
「なにぃー?」
可愛い声が奥の部屋から聞こえた
ガチャ
奥の部屋の扉が開く
身長かはちょーど良い高さ
髪は――…
長っ
なぜそこまで長くしているのだ?
トコトコ
「長ーい髪だねぇ♪」
頬っぺたが赤に染まる
わたしはそんなところにキュンです
「さらさらぁー」
「あっありがとー」
恥ずかしがり屋さんかな?
その前に3年に見えない
「あっ今日、転校してきた藤井 繭香です 演劇部に入部希望です」
「ホントに?嬉しいです」
「こっちの男もで〜す」
またもや
部長は顔を赤くする
「私は中野 紗香です どーぞよろしくお願いします」

シェリィーの顔は清水 純を見てから全然変わらない
どーしてかな?

ちょっぴり悲しい気分――…

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