《MUMEI》
新しい家族
「小夜姉様ぁ〜いつ?いつ家を出ますか?」
未来――…?
嬉しそうな顔
「明日は?」
「じゃー明日出発ですわよ♪」
「わかったわ♪」
嬉しそうな顔をしている未来と私
「行かせませんよ」
急に誰かが出てきた
「誰だ!!」
叫ぶ私


「…はぁ 誰なの?犯人は?」
思い出せない……
でも
「ここどこ?」
「…ここはお前の部屋だ」
私の部屋と言われる場所のドアから七島が出てきた
「…俺の家族と暮らしてもらう」
七島の家族と?
「なっなんで私が……あの家に住んじゃあいけないの?」
「すぐに人を食らうものを殺しに行けるから」
そりゃ〜
そっちの方が楽だけど
あの家がいい!!
「妻に挨拶しとけ」
決定なのね……
「あ〜い」
「じゃー俺はこれで…」
ガチャ
やっと行ったか
それにしても
この部屋――…
チョー可愛い・
このぬいぐるみなんてスッゴいカワユスゥ〜
ハッΣ(´□`;)
なにしてんだ
小夜目を覚めるんだ!!
「……そろそろ挨拶に行くか」
トコトコ
「……七島ぁ〜奥さんどこにおるん?」
階段を下りながら言っていたら
「私のことかしら?」
………
ハッ(゜ロ゜;
キレイすぎて言葉を失っていた
キラキラが見える
「…小夜ちゃんね?」
「はい!!あの…よろしくお願いします」
「私もよろしくね♪」
かわいい〜
私が奥さんに感激してたら
「ご飯作ったの♪食べましょ」
「……はい!!」
出されたご飯はイタリアンだった
すごい豪華でおいしかった
「部屋どうだった?」
部屋――…
すごいかわいいですぅ〜
「すごい可愛くて私にはもったいないくらいです」
「喜んでくれたなら嬉しいわ♪うち、子供ができなくて楽しみだったの・気合いを入れすぎたかしら?」
「実は言うとこんな部屋がほしかったんです♪」
うん
ホントに憧れていたんですぅ〜
「よかったわぁ〜 あとさぁ〜タメでいいよ♪家族なんだし」
「はいっ!!」
ちょっと乗り気じゃなかったけど楽しくなりそう
バンッ
「小夜!!行くぞ!!」
これから楽しくなりそうなのに
「あ〜い」
「いってらしゃい♪」
私は笑顔で見送ってもらった


「今度は山奥なの?」
「そうだ」
いろんなところに出るのね
「…着いたぞ」
そこにはやはり銃を持っている人がいた
「もう少し奥だそうだ」
「……」
ザッ
ザッ
ムシャ
ムシャ
足の音から人を食らうものが人を食べる音がした
近くにいるのだろう
林を抜け、見えたのは
人間を食べている化け物だった
体はでかく、足がいっぱいあってその先はとがっていた それに目が三個あった
「オマエガサヤカ?」
人を食らうものが私を見つけ喋り出す
「……」
私はなにも答えなかった
「オナカガスイタノォ〜マズクテモイイカラハライッパイタベタイノォ〜」
人間を食べたい――…?
そんなこと絶対に許さない
「おぉ〜〜!!」
私は人を食らうものめがけて走った
でも人を食らうものは表面が固かった
どこかに柔らかいところがあるはずだ
やはり私の目ではどこが柔らかいのかわからない
違う自分にならねば
私は飛ぶように後ろに下がり目を閉じた
違う自分に変わる
「キレイジャノォ〜」
きっと
私の目のことをいってるんだと思う
この赤い目を――…
人を食らうものをじっと見る私
――わかった!!
剣を持ち、人を食らうものめがけて走り出す
それに対して人を食らうものも私、めがけていっぱいある足を上手に使い走ってきた
私はそれを見るなり上へジャンプした
それに驚いた人を食らうものはなにもできない
そして
人を食らうもののてっぺんに剣を刺した
そこが一番柔らかかったのだ
一時的に弱らせ、私は剣に血を流して、もう一度刺した
そしていつも通りに倒れてしまった

「もう少し強くしなきゃだね♪未来…」
「そうみたい…」
今の場面を未来と文男は見ていた
妖しい顔をして――…

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