《MUMEI》 再会★32 「サユリが女の子じゃなくなってた……」 「え? あら? カイト?」 あたし、急に凄く不安になって、いきなり訳ワカンナクなって、カイトに返す言葉が見つけられなかったわ。 「可愛いかったサユリ……今は綺麗だよ。すっごく綺麗だよ。こんなに美しくなってたなんて……ボクのマーメイド……ボクの人魚姫サユリ」 「いやん……カイトったら……」 あたしね、海人の言葉に舞い上がっているの。 ――だって、だって、だって、あたしが憧れる、あたしの命を救ってくれた海人だし、あたしのファーストキスを奪った海人だし……あたしの初めては海人だって決めてるあたしだし…… あたしは再びカイトへ抱きついちゃった。 ★ 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |