《MUMEI》
オネスティ04
「アイツの事だ、まだ家には着いてないだろう。」

今、行かなければ、
いつになっても俺は行かない。そう思った。

走って追いつくのならば走って確かめる。
何度も足がもつれて仕方がなかった。
無理もない、全力で疾走することなんて小学生の100m走以来の出来事。

全ての問いの答えを握りしめて、
イズルはひたすらに走り続けた。

170m走って、丸々太った背中を捕らえた。

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