《MUMEI》
再会
★37


「ほら、早く! 早く! ボクの家に来てゴハンを食べてよ」

「あ! カイト……そんなに強く引っ張らないで……」

「え? ゴメン。やっと会えたから嬉しくて、あんまり嬉しくて思わず……」

「うふふ……あたしも嬉しい……」

 あたし、大好きなカイトから手を引かれつつ、カイトの温かい手の温もりに幸せを感じながら、カイトの赴くままに歩いているの。

 ――海人の手、あたしのカイトの手、なんて大きくなっちゃったのかしら……

 あたしはカイトの温かくて大きな手に安心感を心から感じながら、カイトの家に向かって歩いているの。


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