《MUMEI》 私の運命あ、列が出来てる。 並ばなくちゃ。 「閻魔様、どうか私を天国へ入れて下さい。」死者が閻魔様に言っている。 「良いだろう、お前は悪いことはあまりしていないようだな。」閻魔様は言った。 「有難うございます。」死者に表情が緩やかになった。 次の次の次は私の番だ・・・。 そのあと、次々に閻魔様が死者の運命を告げて言った。 次。 私の番―。 「閻魔様、私は人間を2人も殺してしまいました。けれども、暗いと聞いた地獄では生きていけません。どうか、私を天国に入れて下さい・・・。」私は涙を流しながら言った。 「友莉・・・、お前を天国に入れることは出来ない。お前は・・・地獄行きだ!!」閻魔様は私の運命を告げた。 あぁ、私は地獄なのか・・・。 罪を償わないと・・・。 ゴメンなさい、純さん、翔君。 私の目からは沢山の涙がこぼれていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |