《MUMEI》
私の運命
あ、列が出来てる。 並ばなくちゃ。

「閻魔様、どうか私を天国へ入れて下さい。」死者が閻魔様に言っている。

「良いだろう、お前は悪いことはあまりしていないようだな。」閻魔様は言った。

「有難うございます。」死者に表情が緩やかになった。

次の次の次は私の番だ・・・。

そのあと、次々に閻魔様が死者の運命を告げて言った。

次。
私の番―。

「閻魔様、私は人間を2人も殺してしまいました。けれども、暗いと聞いた地獄では生きていけません。どうか、私を天国に入れて下さい・・・。」私は涙を流しながら言った。

「友莉・・・、お前を天国に入れることは出来ない。お前は・・・地獄行きだ!!」閻魔様は私の運命を告げた。

あぁ、私は地獄なのか・・・。
罪を償わないと・・・。

ゴメンなさい、純さん、翔君。

私の目からは沢山の涙がこぼれていた。

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