《MUMEI》

「あるいは?」



クロの言葉を聞き返すヤマト。



「ふぅっ………」



車が止まる。



「いいよ降りて。」



バタンッ!!



3人はクロの家へと到着し車を降りる。



「クロ話の続きは?」



恭介がクロに尋ねる。


3人の車から少し遅れ、
美紀・理紗たちも到着。



バタンッ!!



「小太郎速いんだけど!!」



「場所わかってんだからいいじゃんよ。」



車を降りると同時に愚痴をもらす美紀。



「クロ話のつ〜づ〜きぃ。」



恭介が飽き飽きした様子で再度尋ねる。



「何の話?」



割って入る美紀。



「あるいは、」



美紀を無視し話を戻すクロ。



「村木・上野を全国レベルと意識した上での調整…とか。」



「…」



「…なるほどね。」



ガチャッ…



「たぁいまぁ。」



「おじゃましまぁすッ!!」



帰宅するクロ。
4人も続いて家に入る。



「赤高にしろ秀皇にしろキーパーの前評判は高かったしな。」



「実戦でも村木見てるし。
秀皇ともやり合ってる中だろうから上野のことも知ってただろ。」



リビングへと足を踏み入れる5人。



「ねぇ何の話?」



「皆おかえり。」



「どもっす。」



「この自然な流れなんとかなんね〜の?」



母親が普通に4人を受け入れる状況と、


それに対応する4人に不満なクロ。



「つまりあいつはどっちが上がって来てもいいように準備を整えてたってわけだ。」



「ねぇご飯の時くらい皆がわかる話しよ〜よ。」



「あっ、あたし準備手伝います。」



「きゃー理紗ちゃんそれあたしの台詞ぅッ!!」



「え、あ、すいません美紀さん!!」



「ふふ。いいのよ2人ともゆっくり座ってて。」



「そういうわけには行きませんよぉッ!!」



「ちなみにクロ。今日の試合は?」



「ん、もちろん持ってきた。」



「見よ〜ぜ。」



「や、さすがに疲れた。
飯食いおわってからにしよ。」



「あ〜、わりわり。了解。」

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