《MUMEI》

「小太郎。優呼んで来て。」



「ん、美紀。」



「くぉらぁッ!!あたしお母さんの手伝いするんだって!!」



「…別にいいのに。」



めんどくさそうに席を立つクロ。



「ゆ〜。ご飯だって。」



リビングのドアを開けたところから2階の弟を呼ぶクロ。



ドタドタドタドタッ…!!



勢い良く階段を下る音が聞こえる。



「よッ!!」



「よじゃね〜よ。
何だそのテンション。」



クロの突っ込みを無視しリビングに駆け込む優。



「よッ!!ヤマト!!」



「よッ!!」



「おぅ恭介。」



「お〜チビすけ。」



美紀と理紗がご飯を運ぶ中堂々と食卓に座る男4人。



「美紀姉ちゃん理紗姉ちゃんおかえりぃッ♪」



「ただいま優ちゃん♪」



「おい。お前俺たちと藤田たちの扱い違くね〜か?」



「女の子には優しくするもんなんだよ。」



「おま…変なとこクロに似たな。」



「え〜、そう?優ちゃんの方が優しいと思うけど。」



「ニヒヒ。だってよ兄ちゃん。」



「はいはい…」

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