《MUMEI》
辛いこと?
「……ん」
太陽の光がカーテンから入ってくる
それが気持ちいい……
「おはよう…」
奥さま?
「……ど〜して奥さまが?」
「もぉ〜奥さまね……タメでいいって言ったじゃない!!」
言葉は怒ってても優しく私の頭をなでてくれる
「……すいませ〜ん」
「ご飯が出来たの 一緒に食べましょ・」
やったぁ
今日はなにかな?
麺類?
イタリアン?
肉?
想像しただけでお腹すくぅ〜
出された料理はラーメンだった
「今日はラーメンですね?」
「嫌だったかしら?」
「めっそうもない!!こんな美味しそうな…いや絶対美味しいものを嫌だなんて思うわけない!!」
ハッΣ(´□`;)
力説してしまった
「…フフ…」
「あっ…今笑ったなぁ!!」「力説して小夜ちゃん可愛いなぁって思って……」
涙目にして笑ってるし
でも面白いからいっか・
「小夜ちゃんお出かけしない?」
「……ホンとですか?行きたいです!!」
「じゃー行こっか・」
やったぁ
久しぶりのお出かけ!!
「……着替えてきなさい」
「あ〜い・」
嬉しい!!
結局家から学校は遠いから学校はやめたから
遊ぶ相手がいなくて寂しかったから
念のため剣持ってこ

「これ可愛いよぉ・」
奥さまがヒラヒラの服を私に見せる
「こんなの私には似合わないよぉ…」
「そう?…」
残念そうな顔
「……来てみよっか?」
「ホント!?」
子供みたいに喜んでる奥さま
「ちょっと待ってて」
奥さまから服をとり、試着室に入る
これは――…
スカートが短い
こんなの許されない
て言うか
パンツ見える――…
こんなのみんな着ているのかぁ?
「キャー」
なにごと?
まさか――…
〜♪〜♪〜♪
着信が……
七島からだ
きっと人を食らうものがここに現れたと言う情報だろう
剣はある
この格好で戦うしかない
ヒラヒラだよ?
私は試着室で悩んでいた
「キャー誰かぁー」
人の悲鳴
グチャ
ムシャムシャ
聞こえる
奥さま――…
死んでないよね?
「…人を食らうもの!!私が相手よ!!」
試着室のカーテンを開け叫んだ
人を食らうものはどこかのアニメに出てそうな感じだった
「ヤットキタカ…」
お前と喋りたくないんだよ!!
「…皆さん早く外に出てください!!」
だっ
お客さんたちが出ていく
私は人を食らうものと二人っきりになった
「……」
剣を人を食らうものに向ける
山奥ならいいものの人間がいるこの場所まで出てくるなんて……
許さない!!
「おぉ――」
ジャンプし人を食らうものの上に乗ろうとするが人を食らうものはきれいによける
集中しろ
こいつは早いだけだ
集中したらちゃんと殺せる
違う自分に変わる
絶対殺せる
人を食らうものが襲ってきた
チャンス!!
グサッ
よし
血で殺さなければ
スー
あっ
なんで元通りになるのが早すぎ――…
これじゃー
「……」
一発で決めなきゃいけないってこと?
血で剣を染める
行くぞ!!
もう一度集中する
チャンス!!
グサッ
血が全部流れていて人を食らうものが殺せない
もういい!!
私は刺したまま剣に手を添え握りしめる
そして人を食らうものが死んでいく
「……ヤハリツヨイナ……コレカラサキツライトオモウガ……」
そう
言ってから人を食らうものは死んだ
続きは?
辛いことってどんなこと?
私は絶対に辛いことがあっても受け止めなきゃいけないんだから

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