《MUMEI》
殺せない人
私は小夜姉様が嫌い……
いつも誰かがそばにいて幸せそうに笑っている
だから
そんな小夜姉様を見たくないから小夜姉様を殺して私は自由に生きる

自由にあるために私は小夜姉様を殺す――…

「未来――…?」
文男が急に呼んだ
条件反射で私は振り向いた
「…今日も小夜に人を食らうものと戦わせようと思うんだけど……一緒に見に行く?」
久しぶりの小夜姉様――…
どのくらい強くなったのか見に行こうかな?
「…そうね♪見に行こうかしら?」


ついた場所はショッピングセンター
今回は傷の治りが早い人を食らうものを文男が開発した
小夜はその傷の治りが早いのにてこずってるみたいだ
おっ
小夜が剣に血を流し人を食らうものに刺した
でも血はなくなってしまっていたから刺したまま剣に手を添え握りしめた
そして血は人を食らうものの中に入っていった
「…今回もダメね?」
「う〜ん…あいつに行かせる?小夜はあいつのことは殺せないからさ♪」
あいつ……ねぇ
小夜姉様は確かにあいつのことは好んでいたからな
「そうね♪あいつに行かせましょう…」
小夜姉様――…

次はあなたの負けね♪

「小夜!!今度は山奥に出た!!」
また……か
「わかった…」
こんなことしていていいのかな?
もっともっと強くならなきゃいけないのに……
そう思いながらもやはり皆を守らなくてはならないと思い山奥へと行った

剣を抜き、その場所へと歩く
「…人を食らうものよ!!出てきなさい!!」
「私のことなの?小夜………?」
私は出てきた人を食らうものに言葉も出なかった
「…なっなんで……」
震えが止まらなかった
私はあなたを殺せない
どうして……?
どうしてあなたなの?

鈴音……

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