《MUMEI》
オーディナリー・デイ01
無責任な日差し、
不条理な一日の始まり。

朝は嫌いだ。


モルモットも驚くモサモサの寝癖はそのままに。
イズルは朝食も食べず、無言で出て行く。


視界が定まらぬまま通い慣れた道を歩くだけ。
変わる事のない、限りある毎日。



下駄箱へ着けば、
もうここから抜け出す事は許されない。

学校。
イズルのアンチテーゼ。
無価値の知識を詰める場所。

意味もなく1番早く到着した教室で、
椅子に座って、掃除係がキレイにした黒板を眺める。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫