《MUMEI》
眞季の要求
眞季は私の手を縛っていたブレザーを解いてから、上半身だけ裸にした。
もう見られてしまっているのに、なんだか恥ずかしくて私は、目を反らした。

「スカートは自分で脱いで」

ここまで脱がしておいて、眞季はスカートを自分で脱ぐように言った。


スカートを脱げば、私は一糸纏わぬ姿になってしまう。
胸だって大事な部分だって、既に見られているけど、脱がされるのと自ら脱ぐのでは、全く違う。

「……できないの?」

眞季が悩んでいる私に、言った。

「……そんなこと…言ってない…」

私の精一杯の強がりだったと思う。
けど、眞季はそれに気付いていないのか、微笑むと、

「じゃあ僕の目の前で脱いでね…陽菜のオマ●コが見えるようにさ」

そう言って私の両腕を掴んで立ち上がらせ、私のすぐ目の前に座った。




スカートを脱ぐだけ。

一回見られたものを、今更恥ずかしがる必要はない。




そう自分に言い聞かせ、私は大きく深呼吸をしてから、スカートを下ろした。

「足閉じてちゃ見えないよ?」

口元に歪んだ笑みを浮かべ、眞季が言う。
私は悔しさを堪えて、足を開いた。


自ら足を開いて、そんな部分を見せるなんて酷く屈辱的だったけど、それでも私は眞季に弱い部分を見せたくなかった。


パニックを起こして、眞季に許しを乞う自分が、屈伏してしまったようで、裸体を見られることより恥ずかしかった。

もう眞季に縋ったりしたくない。
今までと、変わらない自分でいたい。


そう思っているのに、眞季は更なる要求をする。

「舐めてくださいって言ってごらん?」

言えずに黙っていると、眞季が「早く」と言った。

「……ぃ…や…」

眞季の目を見ることはできなかったけど、私はそう言って抵抗した。

「なんでもするんじゃなかったっけ?」

「だって……そこは…」

眞季の言う通りだ。
私は「なんでもする」と言った。
けどそれは、自分の体を守る為。だから大事なとこだけは、触られたくない。

「それは別だよ」

私が話し終える前に、眞季は少し強い口調で言った。
そしてそれは直ぐに、優しい口調に変わる。

「挿れるのは我慢してあげるけど、これは別…それともやっぱり挿れて欲しい?舐められるだけじゃ我慢できない?」

「違う…」

「じゃあ言ってごらん?舐めてくださいって」

このまま黙っていたら、本当に眞季が私の中に入ってきそうな気がして、私は自分を圧し殺しながら、

「舐めてください……」

と言った。

「陽菜、いい子だね」

眞季は嬉しそうに微笑んでから、私のその部分に触れた。
悔しいのに、眞季の指が敏感な部分に触れると、体がゾクゾクした。
私の反応を楽しんでいるかのように、眞季はゆっくり私の秘部を開いた。

けど眞季は舐めずに、そのまま開いた秘部を見つめている。


私のいちばん敏感な突起が、眞季の吐息を感じる。


直に触られるよりも、触れるのか触れないのかわからない距離で、相手を感じている方が何だか辛くて、私は「早くして」と祈った。


そのもどかしさに耐えていると、急に眞季の舌が私の花芯を弾いた。

「ひッ……!!」

あまりにも突然で私は一瞬、小さな悲鳴を上げてしまい、慌てて手の甲で口を押さえ、その声が出ないようにした。

「……声、出していいんだよ?」

ニヤニヤと笑う眞季に、首を振った。


眞季は花芯を、舐めたり吸ったり繰り返している。
その執拗さに私の足は震え、頭もボーッとしてきた。



刺激に耐え切れず、漏れそうになる声を必死に手で抑えた。

反応しちゃダメ…

こんなのに負けちゃダメ…


そう何度も自分に言い聞かせていると、眞季が顔を上げた。

「ねぇ、陽菜……キスしてよ…真鍋としてたみたいにさ」

次々に増える眞季の要求に、私は何も答えられなかった。





終わりが見えない……。









眞季が私の手を引いて、私は座らされた。

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