《MUMEI》

「そこの女の子、何突っ立ってんの?」


えっ!?

…そこの女の子って…。


「おーい。無視かいっ?」

「ひゃっ」


いきなり後ろから両肩を掴まれ、分かりやすく驚いてしまった。

すると、後ろにいる子はケラケラと笑う。

…女の子…かな?

ちょっと声高めだし…。


私が振り向こうとした時、それより早く、私の後ろにいた子は私の目の前に回り込んできた。


「…うっわ!超可愛い!てか、初めて見る顔!転校生?何年?」

「えっ…あっ…えっと…」

「ああ、ごめんごめん!先に名乗れって話だよね!」


…別にそういう意味じゃなかったんだけど…。

一気に質問されて驚いただけで…。


「私は月澤舞!この春から5年生だいっ!」

「…あ、私も…5年だよ…今年から…」


そう言うと、彼女は目を輝かせて…。

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