《MUMEI》 初恋成就★42 「あれ? サユリ? ねぇ?」 ――カイトの腕に抱かれて直ぐに判ったわ。カイトの腕は世間知らずでひ弱なモヤシっ子なんかじゃないってことが…… 「あ……サユリ……」 そっと、あたし、逞しくて優しいカイトの腕にあたしの手を添わせ、カイトにあたしの体重を預けるように、あたしは背の高いカイトの厚い胸板に頬を寄せたの。 「サユリ……」 「カイト……」 あたしはカイトへ横顔を見せつつ、そして、あたしはカイトの顔を見上げながら静かに目を閉じたわ。 ★ 前へ |次へ |
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