《MUMEI》
初恋成就
★43


「サユリ……」

「カイト……」

「サユ……ん……」

「カイ……ん! ん……」

 カイトは優しくて静かなキスをしてくれたの。

 ――ああ、カイト……あたしのカイト。やっぱりカイトは『お子様』なんかじゃないわ……

 あたしの心のサインを読み取れるカイトは、あたしが住む都会に居る軟弱で世間知らずの、軟派でひ弱な男達みたいにガサツじゃないって、あたしは嬉しく実感しながらカイトの唇を受けているの。



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