《MUMEI》
もうひとつの顔
 
 
人はどうして、失くなってから気付くんだろう…。

どうして失ったものが、欲しくなるんだろう…。



失ってからじゃ遅いのに、失わなければ気付けない。










僕は陽菜に、制服を着るように言った。
制服を着た陽菜は、不思議そうに僕を見ている。

「これで陽菜は、いつも通りの陽菜になったよ」

陽菜が眉をひそめる。

「いつもみたいに僕を虐めて?」

「…そんなの…どうやっていいか…」

「僕も制服着てないと調子出ない?」

「そうじゃなくて…」

陽菜は俯いてしまう。

「陽菜…これは命令だよ?」

僕が肩に触れると、陽菜の体がビクッと震えた。

「やって」

僕が言うと、陽菜は一瞬だけ僕を見てから、俯いた。

「…じゃあ…あたしに触らないで」

その声は、とても自信なさそうで小さかったけど、力強かった。

「それは正解?」

「だって…あたしは…ずっと…」

「答えになってないよ?それは正解なの?」

陽菜が首を振る。

「陽菜はそんなにお仕置きが好き?気持ち良いことより痛いことが好き?」

「痛いのは嫌…」

「じゃあわかるよね?」

僕が言うと、陽菜は僕の下半身にそっと触れた。

「そう…僕を虐めて…今までみたいに…」

ズボンの上から、陽菜の指が僕を撫でる。
けど、そこから変化は起きず、もどかしくなった僕は
陽菜の手を引いて、ベッドに移動した。

「僕の顔の上に座って」

ベッドに横になった僕は、陽菜に言った。
陽菜は困惑した表情で、僕を見ている。

「陽菜、早く」

陽菜は唇を噛んで、ゆっくり深く息を吐くと、僕の顔の上に跨がった。

「陽菜のオマ●コ押し付けてよ」

陽菜の足が、震えている。

「虐め方忘れちゃった?」

陽菜の腰を押さえてショーツの上から、割れ目に沿って舐めると、陽菜は小さく喘いだ。

「ダメだよ陽菜…陽菜は今、虐める側なんだから…今までの陽菜だったら、このくらいで反応しないでしょ?」

そう言って、ショーツの上から陽菜の敏感な部分を吸うと、陽菜は体を震わせながら、声を抑えた。

「ねぇ、このままじゃ虐めてることにならないよ?気持ち良いとこ舐めてもらえるように、自分の手で広げないと…」

「…も…やだ…」

「陽菜」

僕が言うと陽菜は、震える指でショーツをずらし、大事な部分を指で拡げた。

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