《MUMEI》
ぬいぐるみ=?
「腕がなくなったわぁ…」

タメで未来にしゃべっている鈴音

「……鈴音なら小夜姉様を殺せると思ったのにぃ〜」

「すいません……」

急に気弱になった

「…そう思うなら殺せよ……」

目が青くなる未来

そうとう怒っているのだろう

それほど小夜を憎んでいるらしい

「…未来……―」

心配をする文男

でもこれは表向きの顔

裏ではいろんな悪いことをやっている

「鈴音……腕折れたんならこれをつけなさい」

文男が出したのは人工的な腕

「これは?」

受けとりながら不思議そうに聞く鈴音

「ある博士に作ってもらった」

笑いながら文男は言った

「ありがとうございます…」

「…最近つまんな〜い〜〜」

愚痴を言い出す未来

「未来?」

「だってぇ〜小夜姉様は鈴音とかと遊んでいるけど私には遊ぶ相手がいなくてつまんな〜い」

「……鈴音 席を外してくれ…」

「わかったわ…腕、ありがと……」

バタン

鈴音が出ていったドアの音が部屋に響く

この場所はお城のような感じで大きい家だ

「……未来にもおもちゃあげようか?」

未来の耳に近づけそう言った

「…ん〜?なに?」

平然とする未来

離れながら文男は言った

「…ぬいぐるみ……」

「!? ぬいぐるみってなに?すごく欲しいわ♪買って!!」

目を輝かせおねだりをする

「わかった……」

未来は体は大人だか中身は子供なのだ

小夜は高校に言っていたからだいたいのことは知っている


「…未来買ってきたよ♪」

くまのぬいぐるみを未来に渡す

「これがぬいぐるみ?」

未来は冷めた目で言う

ぐちゃっ

未来がくまをふんずけた

「小夜姉様みたいだから、い〜らない……」


こんな風に簡単に小夜姉様を殺して自由になりたい――…

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫