《MUMEI》 彼女の素質陽菜の細い腕が体を支え、窮屈な体内への入口が僕を、ゆっくりと呑み込んでは吐き出す。 「…ん……ふっ…」 陽菜は苦しそうに喘いでいるのに。 陽菜の体は気持ち良さそうに、僕に吸い付くのに。 なのに、ふるふると体を震わせる陽菜は、まるで理性を保つかのように、ゆっくり上下運動を繰り返すだけで、僕はもどかしくて陽菜を僕の下に敷いた。 「…ぁ」 陽菜が怯えた目で、僕を見た。 陽菜はもう僕を、怯えた目でしか見れないのだろうか? 「やっぱり陽菜は虐められる方が合ってるのかな?」 だんだん陽菜の意思が、消えていっている気がする。 「いっぱい気持ち良くなってね?」 僕は陽菜を抱き締めながら、激しく腰を振った。 「いやああぁあ゙あっ!!」 陽菜が叫ぶ。 けど叫んだかと思うと、声にならない声で喘ぎながら、痙攣を繰り返した。 「やっぱり素質だね」 虐められ方が激しければ、激しいほど陽菜の本当の姿が顔を出す。 「もう陽菜は、僕以外の男じゃ満足できないよ」 まだまだこれからだよ…。 頭も体も心も全部、僕でいっぱいにしてあげるから…。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |