《MUMEI》
裏切り者の正体
「…聖子…か…」

ガチャ

お母さんが入ってきた

朝ごばんを持って

「悩みがあるのかしら?1人で抱え込まず誰かに頼りなさいよ♪」

「あ〜い」

頼るなんて私には難しい

「じゃーご飯はここに置いておくからちゃんと食べてちょっとはご飯の手伝いとかしなさいよぉ〜」

ご飯――…

って私、作ったことないし、お母さんの手伝いすらしたことないよぉ〜(泣)

これは言わなければ!!

『料理とかしたことないです!!』

よ〜し言いますよ!!

バタンッ

あっ

今、気合いを入れて言おうとしたら……

行きなさった――…

1人でショボ〜ンN

もうやけ食いだぁ!


「ウッマ〜イ・」

私は下げ下げだった心からポカポカの心を取り戻していた

「…食ったし、下行ってお母さんの手伝いしよ・」

……手伝い?

私って料理出来ない!!

あっ

さっきも私、そう思ってたんだ

なぜこうなったんだ?

……ご飯食べた……

私は美味しいご飯に下げ下げの心を忘れ去れてたんだ――…

私は……

「小夜!!行くぞ!!」

クッソ…

また人を食らうものか……

最近毎日だ

ダダダダ!!

私は階段を勢いよくかけ降りた

「ニャフ!!」

誰かが私の腕を引っ張る

前を見てみるとやはり七島だった

あっ

お母さんだ……

今、ちゃんと言わなきゃ!!

「…お母さん!!私、料理とか苦手だからぁー」

私の声はドンドン小さくなっていった

ちゃんとお母さん伝えられたのだろうか?


「……」

グサッ

私は早く裏切り者を探したい……

でもまた私が倒れて出てくるかもしれない

ビュ…

わざと倒れてみる?

そんなことを考えながら私は剣を血に流し、人を食らうものに刺す

そして人を食らうものが固まり死ぬ

同じことの繰り返しだ

人を食らうものも死んだし、倒れてみる?

裏切り者を知りたいし、倒れよう……

バタンッ

うっ痛い…

そりゃ地面だし痛いのは当たり前か…

ソッ

誰かが私に振れる

顔が見たいが目をつぶらなくては……

「聖子ぉ〜?また小夜姉様ぁ〜?」

「大事な存在だから…早く殺すなんてもったいないしね♪」

大事な存在――…

私をそんな風に言うやつ見てみたい

ちょっとだけなら……

そろ……

えっ

私は驚きのあまり目を強くつぶった

お母さん!?(恵子)

どーして?

死んじゃったんじゃないの?

それにしても未来の仲間になったの?

私はいつもお母さんに助けられていたの?

こんがらがる頭を頑張って整理しようと思うが思うように答えは出ない


私はどうしたらいいのだろう?

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫