《MUMEI》
夢と思いたいこと
どうしたらいいのだろう?

「どこまで連れていくの?」

歩きながらそう言う未来

「そ〜ねぇ♪広子になって家で看病するわ♪」

広子――…?

広子ってだれ?

て言うか広子になる!?

ど〜いうこと?

「……あのさぁ〜鈴音にはなんないの?」

鈴音になるの?

あっれ……?

聖子ってだれ?

鈴音ってだれ?

広子ってだれ?

訳がわかんない……

「聖子にそろそろなっていい?体力を使うんだよぉ〜♪」

聖子がホントの姿?

シュ……

えっ……

私は自然に目を開けてしまった

私はお姫さま抱っこされていたのが私が目を開けたのにビックリしたのだろう

「…どーして……」

もう一度目をつぶり違う自分になる

「もうおろして……あなたが誰かわかったわ……」

私は聖子におろしてもらった

すごいビックリした顔だった

言う通りわかった

まだよくわからない疑問があるけど……

あなたは――…

広子でもあり

鈴音でもあり

恵子でもあるのね

「…やっぱり起きてたんだぁ♪」

未来――…

気づいていたんだ

「なぜ……なぜ言わないのよ!!」

聖子は気づいてなかったんだ…

「姉様の目ってホントキレイ……」

一瞬で私の後ろに来て目を触ろうとする

そして未来は私の耳にこう語りかけた

それは冷たく暗い声だった

「…殺したくなる♪」

ダッ

私はその言葉を聞き、危ないと感じたから未来から離れた

「えぇ〜 なんで離れるの?」

未来は首をかしげ、上目遣いをする

あっれ……

意識が朦朧としていた

さっきの戦いの疲れが今、戻ってきた

パタンッ

今、倒さないといけないのに――…


夢だと思いたい――…

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