《MUMEI》
明日から頑張ります・・・
「…小夜!!」

七島――…?

私、飛び出したんだった

「心配しただろ!!」

誰の?

ねぇ 誰の心配をしたの?

「…ごめん……」

でも七島は広子が敵だってわかってんのかな?

「そろそろ家に帰ろう…」

私に帰る家なんてない……

手を引こうとする七島を私は払いのけた

「どうした?」

「私は七島の家に帰らないと行けないの?」

私は私

自分独りで生きたい

人と関わってきたから信用してたんだ

「俺の家じゃない!!お前の家だ!!」

私の家――…?

「あれはお前の居場所だ!!」

そんなことを言うから人を信用してしまうんだよ……

でも――…

「……ありがと…私…間違って…た……」

……こんなにも近くに私のことを大事に思ってくれる人がいたんだね……

七島は笑顔を私にくれた

そして七島は家の中……

いや 私の大事な居場所へと入ったので私もあとに続き入っていった


「…七島……広子さんが敵だってことわかってるの?」

私は思ったことをそのまま聞いてみた

「ストレートだな…俺は知らなかった……」

悲しそうな顔を私に見せる

「でもあれは今、思うと暗示だったような気がするんだ…」

難しい顔をする七島

暗示……?

「偽物の記憶を創らされてたんだ……」

偽物の記憶――…

「じゃー 私のせいで広子と結婚したのね……」

私に関わるから……

こんなことに――…

「俺は終わったことは……過去は振り返らない……」

過去――…

前向きだな♪

「……休んでいいかな?」

疲れた――…

「そうか……明日も頑張ってくれ……」

私はその言葉を聞き、私は頷く

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