《MUMEI》
死までのカウントダウン
未来……?

「……私はずっと小夜姉様と一緒にいたい」

私に優しく笑いかけている未来が見える

「……」

今の未来には考えられない笑顔を私に向けてくれる

「ねぇ…小夜姉様、私と約束しましょ♪」

「約束…?」

「どこにも行かないと思うけどぉ〜……ずっと一生一緒にいることを約束するの♪約束してくれるよね?」

「……もちろんだよ♪未来を一人にしたら呪われちゃうよ」

「……一人にしたら確かに呪いをかけちゃうかもね♪」

そして私たちは笑いあった


あのときは楽しかったな――…


昔の夢から目が覚めてしまった

そして目には涙がたまっていた

「……小夜!!」

七島の声が聞こえ、私は我に戻る

「…七島が待ってるから早く起きなきゃ……」

私はねまきから動きやすい服に着替えた

「おはよー」

七島はエプロンを腰に巻き、料理をしている

そんな七島を見るとちょっと笑いが込み上げてくる

「ほら…これ食べろ……」

七島は私にスクランブル・エッグを作ってくれた

すごく美味しかった

七島はエプロンを外し、なにかをいい始める

「…俺は仕事に行くが、人を食らうものが出たらすぐ電話するから いるでも電話出れるようにしとけよ!!」

私はコクンと頷いた

そして七島はこの家から出ていった

バタン


―その頃 未来――

「今日…嫌な夢を見ちゃったぁ〜」

ダルそうにいい始める

どんな夢かな?」

そんな未来に嫌な顔もしないで未来に問いかける

「小夜姉様と約束した夢を見たの……」

それにビックリしたのか文男は質問を続ける

「どんな内容かな?」

「私が小夜姉様に『ずっと一生一緒にいようね』って約束したの……」

切ない瞳でその質問に答えた

ガチャ

「聖子……どこに行ってたの?」

部屋に入ってきた聖子に質問する

「…小夜を見張ってたの♪」

「ふーん♪」

あまり興味がなさそうな感じの未来

「今日は私が小夜を殺しに行ってもいいかしら?」

「良いわよ♪でも聖子強いんだからぁ〜 殺すまでいかないでね♪とどめは私が刺すんだからぁ〜」

「そんなことないわ……現に私は腕がなくなったんだから」

笑いながら言う聖子だけども感情のこもってない笑顔だ


「じゃー私、行くわ♪」

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫