《MUMEI》
デートdeハプニング☆No、3
2人ならんでずっと夕日が沈むのをみていた。

なんだか急に悲しくなってくる。

鼻のおくがツンときた。


2人黙りこくった時間が過ぎていく。


あと少しで夕日が沈むというころ、私の中から佑伸くんに対する愛しさがあふれてきた。

「佑伸くん、大好き…。」
「俺も。」

佑伸くんは、私をぎゅっとしてくれた。

それはとてもやさしくて、あたたかくて…。


言葉なんか交わさなくても佑伸くんの気持ちが伝わる…。


大好き…


こんな愛しさ、初めてだった。

全部、佑伸くんのおかげだ。

佑伸くんに出会えてよかった。


2人は抱き合ったまま見つめあう。


そして、夕日が沈むと同時に、2人の唇は重なった。


誰もいない静かな海で、2人の愛はより硬くなった。

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