《MUMEI》
小夜と未来のための計画
私は家に帰った

「……小夜!!お前今までどこに?」

家に入ったら七島が怒った顔をしていた

七島の顔を見るとお母さんの顔が思い浮かぶ

私はうつむいた

「なんでもないの…」

七島は私のあごを持ち上げ、こんなことを言った

その顔はすごい真剣な顔だった

「そんなに泣いてるのに『なんでもない』じゃないだろ!?」

なんでそんなこと言うの?

泣きたくなる……

「…聖子を殺したの…」

声が小さくて聞こえなかったと思う

でも私の声は感情が高ぶりドンドン大きくなっていった

「お母さんに…」

ズ〜

鼻水を吹き七島に訴えかける

「私はちゃんと!!さよならしたよ!!」

お母さん――…

「…頑張った…」

ポンッ

七島は私の頭を優しく叩いてくれた

七島はどこかに行こうとしていたところで私は呼び止めた

「私ね……お母さんとの約束ちゃんと守るから……」

七島は何も言わずただ笑顔をくれた


―その頃 未来―

「ヘェー聖子死んだんだぁ♪」

文男から聞いた情報にちょっぴり嬉しそうに話し出す

「喜ぶことではないぞ!!」
それを注意する

「聖子は裏切るって分かってたから……目が役の目をしていたし…絶対小夜姉様が好きなんだなって思った どーせみんな小夜姉様なんだよね……」

悲しそうな目で言う

「……どおして?どーして私がこんな思いしなきゃいけないのよ!?」

感情が高ぶり未来の目は青に変わった

「…未来やめなさい……」

文男が普通の声で注意をする

「私は…みんなに好かれたいの!!1人ぼっちになりたくないの!!」

壊れてしまったみたいに暴れだす

「未来!!」

ついに文男は怒鳴った

それの声を聞き我に未来は戻った

「ねぇ――早く計画を始めて…私を自由にさせて……」

おねだりをするように文男を見る

「……そうだな…」

「小夜姉様と一緒になるための計画だけど……小夜姉様が私を殺す気なんだもん」

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