《MUMEI》
モーニングコール
翌日、司は洋平の電話で起こされた。

電話の向こうはひどく賑やかで、洋平の声も興奮気味だった。


「お前、いつまで寝てんだよ!?」

「いつって…」


携帯の画面にある時計を見てみたら、もう十二時を回っている。
昨夜、遅い時間に寝た為に、ついこんな時間まで寝てしまっていたのだ。


「まぁいい。寝起き早々悪いんだけどさ、すぐ俺ん家に来てくれ!!」

「…なんで?」

「いいから!ぜってぇ来いよ!!」


洋平は一方的に約束すると、すぐに電話を切ってしまった。


「何なんだよ…面倒臭せぇな…」


それでも司はノソノソとベッドから起き上がり、服を着替え始めた。

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