《MUMEI》 「内館〜、体力有り余ってるなら部費の決算書生徒会室まで提出してこい。」 「嫌です。」 即答か。 「七生、部長命令だ。」 ……大人しく従った。反抗するかと思ったのに。 静かになって話し合いも進む進む。 「俺、ちょっと出掛けてきます。」 七生のやつトイレまでついて行こうとするから落ち着かない。今のうちに行っとこう。 パシャ 「あ、木下」 階段の下段で南が高そうな古いタイプのカメラを構えていた。 「今撮らなかった?」 不意打ちは酷いじゃないか。 「わざとじゃない。撮ろうとしたら木下が勝手き飛び出して来たんだろう。 訴えられたくないから人は撮らない主義だし。」 ごもっともです。 「じゃあどんなのあるの。見てみたいな。高文連で入賞してたよね?」 部活は副部長にお任せして写真部にお邪魔させて戴こう。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |