《MUMEI》
本当の真実
「…今日も……雑魚か……」

最近ホントに雑魚が多い

何か作戦があるのだろうか?

この間に未来は強くなっているんだろうか?

私は不安で仕方ない

「…お疲れ…」

七島――…

クラ…

雑魚でもやっぱ疲れるんだ……

「…七島……寝てもいい?」

そう言いながらも七島に持たれる

「寝てるじゃないか……」


これは遠い昔話?


私――…

まだ何かを忘れているの?


小夜と未来が仲良く赤いバラと青いバラを見ていた

そのバラ達は仲良く…私達のように絡み合っていた

「私は――…小夜姉様になりたいの」

赤いバラをさわりながら急に言い出す未来

「どうして?そのままの未来でいいじゃない……」

不思議そうに返事を返す小夜

「もしも……私が小夜姉様になれたら毎日が楽しいと思うの・」

「…どーして今、そんなこと言い出すの?」

「運命の歯車は動き出してる――…」

次に青いバラをさわりながらうつむき、真剣な言葉を発した

「…えっ…?」

いつも真剣なことひとつも言わない未来にビックリしている小夜

「って文男が言ってたの……だから私は本当のことを言うわ……」

小夜の顔を見ていつも笑顔に戻る

「なんで?」

「小夜姉様と離ればなれになると思うから……だから言うね♪私……町外れの金持ちと結婚しなきゃいけないの……結婚しなきゃ殺すって脅迫されて……小夜姉様が好きなの……小夜姉様になりたい……」

「……未来…結婚しなさい…私には会おうと思えば会えるじゃない……会いにいけないなら私から会いに行くわ!!」

「…小夜姉様……」



―ある日―

「小夜姉様…私、結婚やめました・」

笑顔で私のところにやって来た未来

「そんなことをしたら……」

「だいじょーぶです…わ……」

グサッ

「…小夜姉様――…」

見えたのは未来の婚約者であった人だった

ダッ

刺した男はどこかに消えた

バタン…

「…未来……どーしたら…」

私はパニック状態になっていた

涙がドンドン流れてくる

止まりそうにもないほどに

「…運命が動き出しましたか……」

現れたのは文男だった

「文男!!どーいうこと?未来を生き返らせてよ!!」

ニヤッ

「……では未来様にこれを飲ませなさい」

出してきたのは小さなこびん

中には赤い液体が入っていた

「…これは?」

「傷を癒すと効果があると言われているものです 小夜様にもこれを……」

同じこびんを私にもくれた

「…ありがとう……」

私は口移しで未来に飲ませ自分もそのあと飲んだ

バタン

私は倒れてしまった


これが本当の真実?

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