《MUMEI》
聖子の言う事
これが本当の真実?


『小夜姉様――…』

白いワンピースで泣きながら私を見ていた

お願い

優しい目で見ないで……
これ以上私を迷わせないで


「…はぁはぁ…」

私は夢の世界から戻ってきた

なんで……

未来――…

何が真実かわからないわ

あなたは何がしたいの?

私を殺したいの?

私と一生一緒にいたいの?

「…死ねたらこんなことも考えずにすむのに……」

『……こんにちは♪』

目の前には聖子がいた

私は驚きを隠せなかった

「どっどーして聖子が!!」

聖子に指を指し驚きの表現をした

そんな様子を聖子は見てあきれたようにこう言った

「ちょっと暇だったからぁ〜♪遊びに行こうかなってねっ!!」

ふーん(-_-)

何となくすごいねぇ

「今、あきれてるでしょ!?」

うっ……

図星をつかれた

こういう場合はどーしたら……

「その顔を見たらわかるから!!小夜って顔に出やすいよね(笑)」

もぅ!!

私、怒ったんだから!!

聖子をぶん殴ろうと思ったら――…

「えっ…?」

私の手は聖子を通りすぎてしまったのだ

私は手を見て確認した

自分の手は普通だと言うことを

「……私ぃ〜 幽霊だから・」

まさかの幽霊来たぁ〜!!

えっ!?

よく考えて見たら足ないし一回死んだのに生き返るわけねぇだろって感じだし

私っ――…

マジのバカなのだ

「…小夜の世界に行かないで……」

はぅ?

バッカ!!私のバカ!!

聖子が困ってんじゃん!!

「だから行かないで!!」

ニャハ〜(笑)

「…ごめん……」

「今日来たのはあることを報告するためだから……」

何?

チョー怖い

悪い予感しかしないんだけど

「…未来は小夜を殺すにだから……それだけは覚えといて!!何を言われても、どんな態度をとってもだから!!」

「…うん わかった…」

「私はどちらが勝ってもいいと思う…でも殺せないのならば、考えなさい!!小夜が幸せになるか、不幸せになるか自分で考え、自分で決めることよ!!人なんかに頼ったらダメ!!自分の人生だもの……」

聖子――…

ありがとう……

私のためにここまで来てくれて――…

私のお母さんみたいにやさしく暖めてくれる

私……頑張って自分で答えを出す……

どんなにか辛いことがあっても頑張る

私は――…


みんなが幸せになるために頑張りたい……

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