《MUMEI》
永遠の迷路
みんなが幸せになるために頑張りたい


「…じゃーね……」

ニコッ

「まだ消えないで!!私を一人にしないで!!」

私は必死に引き止めていた

それほど大事な存在になっていた

いや、私のお母さんだもの……

「バイバイ……」

そう言うと聖子は消えた

「……二回もこんな思いさせないでよ……!!」

うっうっ……

「………」

泣きつかれたのか私は眠ってしまった


私は眠る

長い夢の中にいる

でも誰かが長い夢から起こす

二人の声が聞こえる

誰?

「…これで俺が王になれる!!」

「何を言って……私の子供に何かしたら文男!!あなたを殺します!!」

私の子供……?

もしかして本当のお母さん!?

お母さんの顔を見たくてもこの時の私はまだ寝ていて見ることは出来ない

まだ長い夢の中――…

「…俺は死ねない……誰からも殺されない体になったんだ!!」

「まさか……未来か小夜の血を……!!」

未来か私の血?

「そう……俺は未来の血を飲み、自分の体の時間を止まらせたんだ…」

体の時間を止まらせた?

ってことは不死身になったってこと?

「…これが運命…小夜――…」

えっ……?


「どーして?あれは私に向けた言葉?」


『…死ぬのは一人よ……私に会えるのも一人……』


「…どーしたら……」

私は永遠に続く迷路に入ってしまった


私はどーしたらいいのでしょう……

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