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《MUMEI》 『もしもしｯ!!クロさんすかｯ!?』 ｢あ､うん｡三島ぁ…くん？ でいいかな？久しぶり｡秀皇で会った以来かな？｣ 『そうっすね!!あｯ!!鉄也でいいっすよｯ!!』 ｢そか､あのさ鉄也｡｣ 『なんすか？あｯ!!そういや決勝進出おめでとうございますｯ!!』 ｢あ､うん｡ありがと｡でさ｣ 『あｯ!!すみません何か用なんですよね!?』 (…落ち着かない奴だな｡) ｢あ〜うん｡実は｣ 『もしかして合コンのおさそ』 ｢ちょｯ!!落ち着けって!! ちゃんと今から話すからｯ!!｣ 『たははは…すませんすません｡つい嬉しくって｡』 ｢…｣ (そういや僕のことリスペクトしてるとかなんとか言ってたっけ…) 『すません落ち着きました｡もう大丈夫ですよ!!』 ｢…ふぅ｡｣ (やれやれ…) ｢実はさ､鉄也に聞きたいことがあって連絡したんだ｡｣ 『聞きたいこと？はい｡なんでしょ？』 ｢奥本望夢…って選手のことなんだけど｡覚えてる？｣ 『奥本……？さぁ？知らない名前っすね｡』 ｢聖龍のキーパー｡身長でかくてボッサボサの髪が特徴的な…｣ 『…ボッサボサの髪？』 ｢そうそう｡｣ 『…あぁ｡覚えてますよ｡ 前に1回試合してますから｡』 ｢そん時の試合のこと､覚えてる？｣ 『まぁ…なんとなくなら｡』 ｢なんとなく…ね…｣ 『そいつがどうかしたんですか？』 ｢あの試合､鉄也はあのキーパーから数本の速攻を奪って1本だけ外してる｡ 決めた理由｡外した理由｡ どっちもを教えて欲しいんだけど｡｣ 『んな無茶なｯ!! そんなんいちいち覚えてないですよｯ!!』 ｢………そうか｡｣ 『うわぁぁぁ…え？ もしかしてそれ聞く為に連絡してくださったんすか？ お…お力になれなくてすみません…』 ｢いや…確かに前のことだしね｡ 僕の質問が無茶だわ｡ 悪い悪い｡気にしないで｡｣ 『いえ…すみません…』 ｢いいよいいよ｡ ありがとね｡また機会があったら連絡する｡｣ 『う､うっす｡』 ｢んじゃ､また｡｣ 前へ |次へ |
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