《MUMEI》 「麗菜、決まったぞ!」僕は麗菜の側に走っていった。 「本当?何て書けばいいの?」と麗菜が嬉しそうに言った。 「待てよ、紙に書いたから。」と僕はポケットの中から紙を出した。 内容は… ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 遼くんへ 伝えたいことがあります。 良ければ、放課後に屋上まで来て下さい。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― これで良いだろう。 血が付いたら、着替えたら良い。 「ねぇ、でも誰が殺すの?」と麗菜は聞いたきた。 「僕に決まってるだろ。」と僕は答えた。 「え?私が呼んだのに?」と麗菜は不思議そう。 「麗菜も居るけど、隠れて僕が潜んでるんだよ。」と僕はめんどくさそうに言った。 「そうなんだ、いつ殺すの?」また麗菜が聞いてきた。 「明日だ、じゃあな。」と僕は言って麗菜から離れた。 前へ |次へ |
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