《MUMEI》
ごめんね
俺には、

もう1つ江上に

伝えなければならないことがある。


しかし、江上が

俯いてしまった今。

俺は、急に不安に襲われる・・・

恐る恐る「ごめん。江上。

・・・・・やっぱり迷惑だった??」っと尋ねる。

江上は、俯いたまま動かない。

でも、少し震えているのが分かる。

泣いているのだろうか?

俺は、俯いた江上の顔を覗き込んだ。

すると幾筋もの

涙が通った跡が見えた。

「泣いてるの・・・?」っと俺は尋ねた。

すると江上は

「ごめんね。」っと繰り返すだけだった。

俺は、その時の

"ごめんね"の意味を理解していなかった。



しばらく経ち

江上が落ち着いてきた頃

「まだ続きがあるんだけど・・・

聞いてくれる?」っと俺は尋ねた。

すると江上は

俺の目を見て

コクンと頷いた。

その時の江上は

いつもの江上だった。


それが嬉しくて

俺の江上に対する気持ちを

全て伝えてしまったんだ。


伝えてから思ったことは





[伝えなければ良かった・・・]ただそれだけだった。

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