《MUMEI》 ずれていく・・・・「れ・・・怜ちゃん??」 俺は神流の言葉に驚きを隠せなかった。 「・・・し・・・知り合い??」 「う・・ん・・・・。」 そのすぐ後、彼女は倒れた。 「怜ちゃん!!」 神流が駆け寄る。 「ねぇ、神流。この人誰??」 「怜ちゃんは私の姉よ。」 「姉!?」 「うん。」 聞くところ、この人の名前は 佐々峰怜(さざみねれい)。 神流のお姉ちゃんだそうだ。 「とりあえず、家につれて帰ろう。」 俺たちは、倒れたままの怜さんを家につれて帰った。 「落ち着いたみたい。」 さっきまで看病していた神流がそう言いながら、 部屋を出てきた。 「明日にはきっと目を覚ますと思うんだけど・・・。」 「じゃぁ、それまで様子を見よう。」 「うん。」 「でも何で怜ちゃんはこっちの世界に来たんだろう・・・。」 「まぁ、明日聞けばいいんじゃない?? とりあえず、神流も疲れてるだろうから、 今日はもう寝よう!!」 「うん。」 そう言って俺たちも眠りに着いた。 次の日。 いつもと同じように神流が朝食を作っている。 ・・・・・。3人分だ。 「あ、おはよう!!」 「おはよう。・・・昨日の・・・・怜?さんはどう??」 俺がそう聞くと神流は俺の後ろを指差した。 「ん!??」 俺が後ろを振り向くと怜さんが立っていた。 「昨日はどうもありがとうございます。」 怜さんはそう言って深々とお辞儀をした。 ちょうど朝食もでき、俺たちは食卓に着いた。 「いただきます。」 そう言って俺たちは食べ始める。 「怜ちゃん。話して。何があったの?」 ・・・・・。俺の生活はずれていく・・・・・。 前へ |次へ |
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