《MUMEI》
恋の始まり
ある一言で私は今、ここにいる

その一言とは――…


『最近、人を食らうもの出ないから学校行ったら?』


七島の一言で私は新しい学校に入学した

七島って何考えているんだろう?

「…藤谷 小夜さん あいさつをよろしくお願いします」

急に私に話しかけたのは新しい先生

「あっ ハイ…藤谷 小夜です よろしくお願いします」

私はニコリとも笑わずにあいさつをした

今までの私では考えられないことだ

「席はあそこね♪」

私は先生の指示に黙って従った

私の席は窓側の一番後ろだった

やった!!

私は意味のわからないことで喜んだ

「藤谷さん、ヨロシクね♪」

話しかけてきたのは隣の席の“荒木 愛実”だ

その子は本当に名前の通り、愛で溢れてそうな、幸せそうな顔だった

「…よろしく……」

私は一応返事をしといた

めんどくさいことにならないために

「これでホームルーム終わります!!」

ガラッ

そして先生は教室から出ていった

愛実はホームルーム終わったらすぐに私のところに来た

「メアド交換しよっ!!」

キラキラした目で私を見る

私は断らずにメアドを愛実に教えた

断る理由がないから

「ねっ!小夜って呼んでいい?それに私のこと愛実で良いから!!」

「良いよ…愛実?」

何となく照れながら言った

すごく緊張した

なぜだろう……?

「あっ!!佐渡 春斗先輩だ!!」

佐渡 春斗?

その人は女どもに囲まれていた

んっ?

佐渡春斗は私のところへと近づいてきた

「…お前 見ねぇ顔だな♪」

「そりゃー 私、今日転校してきたんだら…」

「フッ…生意気なやつ……」

これが私に恋を教えてくれた人

はじめての恋

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