《MUMEI》

「…おねぇちゃん、こんにちは。」

「えっ、」

突然、だった。

「ここ、教会だよね?」

「あ、うん。」

その子は、まだ6歳ぐらいの女の子だった。
長くきれいな水色の髪をツインテールした可愛らしい
女の子。
でも、まだ…7時ぐらいだ。
こんな時間に、一人で…?
迷子…だろうか?

「どうしたの?一人で…迷子?」

「ううん、神様にお祈りに来たの。
シュアのお母さん…病気だから。」

「そう…なんだ。……じゃあ、たくさん祈らなきゃな。」

「うんっ!!」

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