《MUMEI》
求人…
 しかし、さすがに危機感を感じていた。
 そろそろお金がなくなるのだ。
この別荘には僅かだが蓄えがあった。
しかし、丹輝は働いていない、無職であるため三ヶ月暮らした今、尽きようとしている。
「やっぱ……働かないとな」
 丹輝は呟き、ジュースを入れたコップを持ちキッチンから自室に戻る。
 pcのスリープを解除しブラウザを開く。
 検索サイトを開き、丹輝の希望する職を打ち込む。
「“庭師”と……」
 理由は単純明快。
丹輝は東方projectに登場するキャラクターの妖夢をこよなく愛しているからだ。
 勿論、真面目ではない。
庭師なんて疲れる仕事やるわけない、ただふざけて入れただけだった。
 その求人を見つけるまでは……。

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