《MUMEI》
私は…。
後ろを振り替えると、一人の少女がたっていた。
「…お前は?」
聞かれたのが余程、嬉しいのか? それとも、挑発してるのか解らないが、手を後ろで組み、前屈みになって俺の顔をその状態で、伺った。
「ん〜〜〜?私?私は鬼気花 火織って言うんだ〜♪歳は17歳で〜、 身長は163pで〜…」
彼女は淡々と喋り続けた。
それで、わかった事は、
名前が 鬼気花 火織と言う事。
鬼気花はもう死んでる事。
それだけ。
後は要らない情報ばかりだった。しかし、興味をそそる部分があった。
“ここは、死んだ人の最後の抗い場”
と言う部分だ。
死んだ人の抗い…。
そもそも、死んでるのに、どうやって抗うんだ?
心の中で思っていた時、
「抗えるんだな〜それが♪お兄さんみたいに事件に巻き込まれた人とか!そこに座ってる、成り行き任せで自殺したやつとか♪私みたいに、死刑者……とかね♪」
そう、言ってここに来て一番の、笑みを浮かべた。
しかし、その笑みは、張り付いた笑みなので、瞼の下の翠の瞳は凍りついていた。
すると、、、。

ガああああああああああああああああああ!!!
大きなノイズ音がした。

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