《MUMEI》
なぜ?
「春斗!!あんた男じゃないな!?」

「オメェが弱いだけだろ!!俺に当たるな!!」

「あんたなんか嫌いだもん!!」

私と春斗はマリオカートをやっている。でも春斗のやつ私の車にぶつかってくる。

あれ?

春斗が急に遅くなった……?

「…あんた!!」

「なんだよ!!」

キッって春斗は睨んでいた。

「これは真剣勝負よ!!私がよっ弱くないけど……だっだから!!真剣に勝負に挑みなさい!!」

フンッ!!

これでどーよ

「嫌われてるかと思ったじゃねーかよ…」

んっ?

なんかいったかしら?

まっ!!どーでもいっか(笑)

「じゃっ やるか?」

フンッ

さっきまで静かだったのが嘘のような感じの春斗。

「もちろんよ!!」


「どー言うことよ!?私がこんなアホに負けるわけないわ!!ゲーム機が壊れているんだわ!!愛実!!スタッフに訪ねてみなさい!!」

私は見事に春斗に負けてしまった。

「それを負け惜しみって言うんだよ♪」

愛実……

あんたそっちの仲間になったんだね。春斗のどこがいいのさ!!私には絶対にわかんない!!

「バーカ(笑)俺がお前なんかに負けるわけねぇだろ。」

春斗!!!!

「マジうざいぞ(笑)」

(笑)と私のセリフにつけたが笑ってないから!!心が笑ってないから!!

「プリクラとろ・」

プリクラ?

写真とるやつだよね?私はだれととるの?

愛実は私に教えてくれるみたいにこんなことを言ってきた。

「もち・3人でね♪」

こっ怖い……

怖いですよ♪

私の手には変な汗が出ていた。

でも3人って私と愛実と――…

私は春斗を見た。

春斗!?

いやや!!こんなやつとプリクラとかとりたくない!!

「俺は良いぜ♪」

「春斗!!あんたいやって言いなさい!!私とプリクラなんてとりたくないでしょ!?ちゃんと私の目を見て言いなさいよ!?」

お願い!!反対して!!

「とりたい…」

春斗は私の目を見ず、したの方を見て何かを言った。

今にも消えそうな声で春斗は言った。

今、なんと?

「私には伝わったわ・プリとりたいんでしょ?」

う そ……

「いや!!いやいや!!春斗の口から聞いてないもん!!」

「春斗先輩♪言ってくださいな・」

死神……!?

確かに私の目には愛実の後ろに死神が見えた。

もしかしたらこいつ、死神と契約とかしてるのかもしれない。そしたら私は死んでしまう?いや、殺される!?

「行く行く!!私、行くから殺さないで!!」

「…殺される?」

愛実……

マジ怖い……

「早くプリクラとろうぜ」

「あっ そうだねぇ♪小夜!!行っこう♪」

「ハイッ!!」

愛実の顔が怖いよ♪


パシャッ

パシャッ

何枚とんのよ!!

「ハーイ・お疲れ様♪二人はあっちで休んでてね。私はいっぱいデコるから♪」

デコるって

これって待たなきゃいけないパターン?

「……」

ん?

なんかキマズイデスネ…

「…小夜……」

私はその声に反応して春斗の方を見てしまった。私たちは見つめあっていた。回りから見たら恋人に見えるかもしれない。嫌なのに目がはなせない。


なぜ?

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