《MUMEI》
プロローグ
あの子の視線の先には、
あいつが必ずいた。

そして、あの子は
俺になんの疑いもない笑顔で、
「今日、○○と目が合ったよ!」
と、本当に嬉しそうに話すのだ。

毎日、毎日、
あいつが居て幸せだって。
あいつに恋が出来て、本当に幸せだって。

俺が、どんな思いでそれを聞いているか、考えもせず…。

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