《MUMEI》
忘れなれない恋
俺は、中二の謙也。

千晴に恋をしている。

千晴とは、幼稚園からずっと一緒にいた。
幼稚園の頃から俺は千晴が好きなのに、

千晴は、

「ずっと、何でも話せる親友でいようね!」

満面の笑みで、俺にそう言った。

心のどこかで、千晴が俺のことを好きなんだと、

両想いなんだと、

信じていた。

信じていたかった。

でも、確かに、

「親友でいようね!」

と、彼女は言った。

俺は、言えなかった。

俺は、お前が好きなんだと。

俺は、お前を愛しているのだと。

告白をして、関係が崩れるのが嫌だった。

怖かった。

振られたようなものなのに、嫌いになれなかった。

忘れられなかった。

言えば良かった。

今になって、すごく後悔してる。

手遅れになる前に、告白をしていれば…。

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