《MUMEI》
たとえ幸せになれたとしても
なんで私は不幸なのだろう


私は走り続けていた。

どのくらい走っただろうか?

私の想いは届かないのだろうか?

いや…

想いは伝えられるのかな?

私は立ち止まりそんなことを考えた。ずっとあなたのことだけを考えてました。


「帰らないきゃ…」

私はふとそんなことを考えた。七島が待っている、そう思ったのだ。

そして私は歩き続けた。七島が待つ家へと…

ガチャッ

「…小夜っ!?どこにいたんだ!?」

「……ねぇ 七島……」

私の口は勝手に動き出した。

「…私は恋をしてはダメなの?私は誰かを愛したらいけないの?とても大事な人に出会ってしまったの… それでもダメなの?私は…人間になれないの………?」

私は質問を続けた。ずっとずっと同じようなことをいい続けた。

そう泣きながら――…

「――…ダメだ!!」

七島は私にきつい一言を言った。一言なのに私の心を壊していく。

許してよ…

どんどんと私の心は崩れ落ちてきた。七島のたった一言から。

「…お前が傷つくだけだ…」

どーゆうことよ?

私が傷つく?

だって“恋”が出来たら私は幸せになれるのよ!?

私が幸せになったらいけないの?

「……未来はきっといつか現れる…それだけはちゃんと言っておくからな!!」

それを七島は言うとどこかに言ってしまった。

未来――…

最近、幸せだったから忘れていたのかな?

すべて未来のことが夢だったら……


私は幸せになれただろうか?

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