《MUMEI》

「内館の顔がボクサーみたいになってる。」
東屋に指摘されていた。
多少は堪えたのか、静かにしている。これくらいが調度イイ。


秋のコンクールの作品について大まかなテーマを決めた。構成、問題点を挙げて骨組みを整える。
乙矢のチェックさえ入れば完璧だ。


一年のとき先輩達が夏に作ったゴミ問題の映像を更に突き詰めていくものにするつもりだ。


下校は東屋を隔てて七生と三人で並ぶ。一言も話さないからかえって怖い。


あ、あの前を歩く姿は見覚えあるぞ。






「南! 帰るの? どっち方向?」
助かった。南に走って寄って行く。

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