《MUMEI》

「う、嘘だよね?」

穂香は唖然としたまま私に聞き返した。

「本当よッ・・・」

私はもうどうでもよくなってきた。

「ってかさぁ私穂香ちゃんのこと殺したはずだよ。
  なんでまだ生きてるの?」

穂香はおびえた顔で
 「嘘でしょ?ねぇ・・・」
としつこく聞いてきたので、私は
 
「だから本当だって言ってるじゃないっ」

「中学のときあなたは私のことをいじめてたの。
  だから私はもういやで自殺しようとも思ったわ。
でも死ねなかったからぎゃくにあなたを私が殺したの、
   これで全部わかった?」

私は中学のときのことを全部穂香に話した。

穂香はへなっと床に座り込んだ・・・

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