《MUMEI》

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    赤城北高校
     裏門



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「え、あれ?…はよっす。」



「おっす。はえぇな。」



「いやいや峰田。


お前普段絶対こんな早く来ね〜じゃん。


何してんの?」



「うるせ〜な。
日高だって2時間も前に来て何する気だったんだよ?」



「別に…ただ何となくだけど。」



「ふ〜ん…じゃ、俺と一緒じゃん。」



「…峰田は何時からいんだよ?」



「30分くらい前からかな。」



「おま…バカじゃね〜の?」



「っせ〜よ。」



「部室は?」



「開いてるわけね〜だろ。
鍵ユキヒロだし。」



「体育館は?」



「体育館はいっつも先生だろ。」



「うわ…じゃあしばらく外かよ…」



「それくらい考えて来いよ。」



「わかっててこの時間に来てるお前に言われたくね〜わ。」



「いんだよ。」



「何が?」



「たぶんだけど、ユキヒロも早く来る。」



「…何でわかんだよ。」



「勘だ。」



「…まぁ、俺もそんな気ぃしなくもないけど。」

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